【はじめに】Vertical / Horizontal DX人材とは?
理想のDX人材とは、一体どんな人でしょうか?
前回の記事で触れた、"DX Wisdom Pentagon™" の全項目を、最高レベルまで達成できれば、世界最高のDX人材といえるでしょうか?
私達は、どんな人であっても "DX Wisdom Pentagon™" の全項目を満点にすることは、とても難しいと考えています。
それは現役のDX人材であっても同様です。
つまり、個々の優秀なDX人材に求められるのは、代表的なスキルセットの全てを、高いレベルで持ち合わせている事ではないのです。
多様なバックグラウンド、ITよりのキャリア、ビジネスよりのキャリア、少人数チーム好み、大人数チーム好みなど、個々人の好き嫌いも多い。
そんな多様性(ダイバーシティ)に富んだ人々で構成される『チーム』に居る人達こそが、優れたDX人材と呼ばれています。
その上でRISEbyStudy™では、
組織の中で活躍しているDX人材は、大きく2つの種類に分類できる
と考えています。
それが、Vertical DX人材と、Horizontal DX人材です。
ここからは、それぞれの特徴について考察していきます。
【Vertical DX人材】部門特化型
Vertical DX人材は、特定の部門・業務・機能等を特化して活躍するDX人材と定義しています。
例えば、経理部門に所属するDX人材。
DXの技術的手腕(Technical capability)を持ち合わせるだけでなく、経理業務の事も深く理解している人材を指します。
こういった人材は、経理業務の全体を通じて起こすべきトランスフォーメーションを特定出来る為、経理部門のDXを強力に推進できる力を持っています。
【Horizontal DX人材】組織横断型/全体推進型
Horizontal DX人材は、組織全体が全体として取り組むDXの推進、および、個別部門毎に進むDXを網目状につなぎ合わせながら推進するタイプのDX人材と定義しています。
Vertical DX人材と比較すると、同じほど深い専門知識や理解を持っているわけではありませんが、組織横断的なDXの方針や、ゴール管理、実装の進捗を管理する立場にあります。
例えば、自動車メーカーA社のDX推進室の室長やそのチームメンバー等です。
DXの基礎知識やスキル以外にも、他部署との連携方法、多側面コミュニケーションやワークマネジメントスキルも場合によって高く求められます。
組織を横断して、多くの関係者に働きかけて、全社のDXを推進する役割となります。
【Vertical/ Horizontal DX人材の育成方針】
RISEbyStudy™では、VerticalとHorizontal、 各人材に求められる手腕(Capability)、育成方法、参加者個々人の学習方法等は、すべて異なっているべきだと考えています。
ただ、ここでお伝えしておきたい大切なポイントは、全ての参加者の方にとって、スタート地点は同じだという事です。
VerticalとHorizontal、部門特化型と組織横断型、その違いに関係なく、DX人材育成のスタート地点は同じです。
その上で、個々人が既に持っているスキルやポテンシャルの把握、各参加者に合わせて育成方法を最適化する必要があります。
過去の仕事を通じて得た経験や、育ててきたスキル、業界・業務の知識だけでなく、モチベーションの源や、性格等も事前に理解を深めていきます。
【DX人材のパフォーマンス公式】
Performance (P) = Ability (A) X Motivation (M) X Opportunity (O)
パフォーマンス(P) = 能力(A) X モチベーション(M) X 機会(O)
DX人材として最高のパフォーマンス(性能、成果、効率)を出す為には、スキルや知識"A"だけでは不十分です。
スキルを発揮する機会”O"や、取組みに対する高いモチベーション”M"を大きくする事が、より良いパフォーマンス”P"につながります。
他方、能力、モチベーション、機会、いずれか1つだけでもゼロに近い状態になると、結果も無くなっていきます。
この様な考え方をベースに、RISEbyStudy™では参加者各自の強みを把握、個々人が元々お持ちの特徴を活かしながら、Vertical DX人材、Horizontal DX人材、両方の側面を兼ね備えた人材への成長をお手伝いします。
RISEbyStudy™では2020年7月よりDX中核人材の育成と就職支援に取り組んでいます。
DX中核人材育成プログラム - RISEbyStudy™forDX の詳細は下記リンク先をご覧ください。
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