Billy Ohsaki

2020年6月29日4 分

【DX集中連載⑨】DX人材の年収 - How much you can earn as a DX talent?

【現在のDX人材年収イメージ】

早速ですが、現時点でオンラインで確認できた求人情報の概要です。
 
( 2020年6月時点、単一求人サイト上で確認、当社調べ )
 

 
募集年収

  • 300万円〜500万円:1098件

  • 500万円〜700万円:1509件

  • 700万円〜900万円:453件

  • 900万円以上:231件

雇用形態

  • 正社員:1215件

  • 新卒:161件

  • 契約社員:44件

  • インターン:11件

  • アルバイト・パート:8件

ご覧の様に、3分の2の求人が年収500万円以上ほとんどが正社員雇用です。

クラウドアーキテクト、システムエンジニア、Web管理者など、
 
実際にITなどに触れながら管理したり、DXに必要なシステム構築など、モノづくり系の仕事をしていくポジションが、主に年収500万円〜900万円の範囲でした。

募集年収が900万を超えているのは、プロジェクトマネジャーなど、チームを統括して変革を推進していく役割の社員です。

【これは何を意味しているのでしょう?】

DX人材により強く求められるのは、プログラミング等のモノづくり=効率化・自動化の具現化部分よりも、

『組織を変革する事や、新しい価値を組織にもたらす事で、より大きな成長を実現する』

DX後の組織の有り様の青写真を描く事や、実現に向けた組織横断/部門特化の人材として、強力に前に推し進める役割を担う

=DXの設計・推進部分なのです。

職種は様々で、事業会社のデジタル化推進室の担当者/リーダーから、コンサルティング会社のコンサルタント〜マネージャークラスまであります。

実情として、プログラミング経験無し〜少ない方も、とても多く活躍されています。

なお海外(欧米や一部のアジア諸国)では、

デジタル化を分析していくアナリスト(新入社員〜3年目くらいのレベル)でも、

年収7万ドル(約750万円)も多くあります。

日本の現場には、まだまだ伸びしろがあります。

【正社員募集の割合が圧倒的に多い理由】

これまでの連載でもご紹介した様に、DXは一度やって終わりではありません。

現在の組織の課題をデジタルで解決すれば、また別の課題(ボトルネック)が組織の中で見つかり、そこを新しいデジタルの力も借りて解決していく。

DXというのは、組織の継続的に変化させていく事そのものです。

その為には、外部から短期間雇い、期間が終わったら契約終了となる契約社員や、割高な業務委託でなく、

デジタル人材としてきちんと組織に定着して、末永く貢献してもらう事が、最適な人事戦略である。

正社員募集が多いのは、この事に気づいている企業が多い事を証明しています。

【DX人材になる事で得られるキャリアの広がりとは】

余談となりますが、皆さんもスマートフォンで様々なアプリを使っていると思います。

こんなアプリがあればいいな、と感じたことはありますか?
 

ないものは、自分で作ってしまう、それを世に送り出してしまう、収入を生活費の一部としてしまう。

そんな暮らし方も良いですよね。

Apple社が毎年開催している技術者向けのイベント、

Worldwide Developers Conference (“WWDC”)で、こんな発表がありました。

2008年〜2018年までの10年間で、

Appleが開発者に支払った金額は累計で11兆円を超えた。

登録アプリ数は2017年1月時点で220万本。

11兆円を220万本のアプリ数で割ると、

1アプリ当たりの収入は、約500万円となります。

アプリ開発者の中には、企業向けにオリジナルで製作した業務アプリケーションにヒントを得て、それを一般化、多くの企業や個人に利用されて大成功した事例が、多く存在します。

中には、大ヒットしたアプリを、企業に数千万円〜数億円で売却する。

そんな夢のような話も、現実に存在しています。

DXを進める中で、組織のニーズや課題に真剣に取り組む事は、様々なアプリ開発のヒントを得る事や、初期ユーザーの気持ちを掴む事につながります。

将来、自分自身やチームでアプリを開発できてしまうと、それも収入源の1つになります。

(もちろん機密保持契約は存在しますから、全く同じものは作れません)

さらに言えば、現在、プログラミングを習得していなくても、アプリを作る事のできる技術が、世界中で開発されています。

日本でも某自治体の1担当者が、給付金の情報を住民が確認できるアプリケーションを、短期間で作った事例が報道されています。

この担当者の方は、プログラミングフリーのツールを使っていました。

しかし、そのアプリケーションの産んだ価値は、大手SIerが何億円もかけて作ったシステムに勝ったのです。

DX人材はプログラミングが出来なくても、組織に何億円相当もの付加価値を提供できる、課題解決型アプリケーションを創る事ができるのです。

【DX人材になる=稼ぎ方の可能性や選択肢を増やす】

DX人材になるという事で得られるモノは、

正社員として就職する事による安定性だけや、

就職時の高年収だけでなく、

『生涯賃金』を増やせる、より多くの選択肢や可能性を得る事、

とも言い換えられます。


RISEbyStudy™では2020年7月よりDX中核人材の育成と就職支援に取り組んでいます。

DX中核人材育成プログラム - RISEbyStudy™forDX  の詳細は下記リンク先をご覧ください。

RISEbyStudy™forDX プログラムについて

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